頬をよく噛む人に共通する口の動かし方とは?原因や対処法を解説
2026/05/20
こんにちは、 西葛西駅徒歩5分の歯医者、木村歯科医院です。
食事中や会話中に頬の内側を噛んでしまった経験は誰にでもあるかと思います。
しかし、この頻度が高い場合には、口の動かし方や歯並び、噛み合わせなどに何らかの問題が潜んでいる可能性があります。
今回は、頬をよく噛む人に共通する口の動かし方や原因、対処法について解説します。
頬をよく噛む人に共通する口の動かし方
咀嚼時の頬の動き
正常な咀嚼では、頬の筋肉が張りを保ちながらリズミカルに動きますが、頬を噛みやすい人は頬の緊張が不足しており、頬が内側にたるみやすい傾向があります。
片側咀嚼の習慣
片側ばかりで噛んでいると、使用している側の頬の筋肉は発達しますが、使わない側の筋肉は衰えていきます。
その結果、筋力のバランスが崩れ、弱い側の頬が内側に入り込みやすくなります。
咬合時のあごの位置のずれ
噛み締める際のあごのずれも、頬を噛みやすい人に見られる傾向です。
あごが左右にずれることで、頬の粘膜が歯列の内側に巻き込まれやすくなります。
舌の位置と動きの問題
舌は、食べ物を誘導するとともに、頬の粘膜を外側に押し出す役割も果たしています。
舌の筋力が弱かったり、舌の位置が低かったりすると、この機能が十分に働かず、頬の粘膜が歯列の内側に入り込みやすくなります。
早食いの習慣
急いで食べると咀嚼のリズムが乱れ、頬の筋肉が食べ物を噛むタイミングに追いつけなくなります。
その結果、頬の粘膜を噛んでしまうリスクが高まります。
頬を噛んでしまう主な原因
歯並びや噛み合わせの問題
頬を噛む代表的な原因の一つが、歯並びや噛み合わせの問題です。
歯が内側や外側に傾いていたり、歯列が狭かったりすると、頬の粘膜が歯列の内側に入り込みやすくなります。
また、交叉咬合の状態でも、頬の粘膜が歯列の内側に引き込まれて頬を噛みやすくなります。
親知らずの影響
親知らずが斜めに生えていたり、ずれて生えていたりする場合も、頬を噛みやすくなります。
特に頬側に傾いて生えた親知らずは、頬を噛み込みやすくします。
詰め物やかぶせ物の不適合
歯科治療で入れた詰め物やかぶせ物が高すぎたり、形が合っていなかったりすると、噛み合わせのバランスが崩れて頬を噛む原因となります。
「奥歯の治療後に頬をよく噛むようになった」といった場合は、詰め物やかぶせ物の形態に問題がある可能性があります。
加齢による筋力の低下
年齢を重ねて頬の筋肉の張りが失われると、頬の粘膜が内側にたるみやすくなり、歯で噛み込まれるリスクが高まります。
顎関節症の影響
顎関節症によってあごの動きが制限されたり、あごの位置が正常でなくなったりすると、頬を噛みやすくなります。
これは、口を開け閉めする際の動きが不安定になり、頬の粘膜が歯列の内側に入り込みやすくなるためです。
体重の変化による影響
急激な体重減少があると、頬の脂肪が減って頬の粘膜が内側に入り込みやすくなり、歯で噛んでしまうことがあります。
また、急激な体重増加でも、頬の脂肪が増えて歯列との位置関係が変わり、噛みやすくなることがあります。
頬を噛むことで生じる症状
痛み・腫れ
頬を噛ると、痛みや出血、腫れが生じます。
傷が浅い場合は数日で自然に治癒しますが、深く噛んでしまった場合は治るまでに一週間以上かかることもあります。
口内炎
繰り返し同じ場所を噛むと、慢性的な刺激によって口内炎ができやすくなります。
口内炎ができるとさらにその部分が腫れ、ますます噛みやすくなるという悪循環に陥ります。
粘膜の肥厚と白斑の形成
長期間にわたって頬を噛み続けると、その部分の粘膜が厚くなってきます。
これは粘膜が刺激から身を守ろうとする防御反応ですが、粘膜が厚くなることでさらに噛みやすくなってしまいます。
感染のリスク
頬を噛んで傷ができると、そこから細菌が侵入して感染を起こすリスクがあります。
感染が起こると痛みや腫れが増し、治癒までの期間も長くなります。
頬を頻繁に噛むことのリスク
線維症による粘膜の硬化
長期間の慢性的な刺激によって線維組織が増殖し、粘膜が硬く厚くなることがあります。
硬くなった粘膜はさらに噛まれやすくなるだけでなく、傷ついた時の治りも悪くなります。
顎関節症の悪化
頬を噛まないようにとあごの動きが不自然になったり、片側だけで噛んだりすることで、顎関節に負担がかかります。
これが続くと顎関節症が発症したり、顎関節症の症状が悪化したりする可能性があります。
治療法と対処法
噛み合わせの調整
歯の高さや形態が原因で頬を噛んでいる場合は、噛み合わせの調整が必要です。
高すぎる詰め物やかぶせ物を削って調整したり、尖っている部分を滑らかにしたりします。
矯正治療
歯並びや噛み合わせに問題がある場合は、矯正治療が改善のための手段です。
矯正治療によって歯の位置を整えることで、頬の粘膜を歯列の内側に入り込みにくくすることができます。
親知らずの抜歯
親知らずが頬を噛む原因となっている場合は、抜歯を検討します。
抜歯することで、炎症や虫歯リスクなど、そのほかのトラブルの予防もできます。
マウスピースの使用
歯ぎしりや食いしばりが原因で頬を噛んでいる場合は、マウスピースの装着を検討しましょう。
マウスピースを装着することで、無意識の噛み締めから歯や頬を保護することができます。
筋機能療法
頬や舌の筋肉の使い方に問題がある場合は、筋機能療法を行います。
正しい咀嚼の仕方や舌の位置、頬の筋肉の使い方をトレーニングすることで、頬を噛まない動作パターンを身につけることができます。
粘膜の保護と治療
すでに頬の粘膜に傷や口内炎ができている場合は、その治療も並行して行います。
口内炎用の軟膏を塗布したり、レーザー治療を行ったりして、痛みを軽減し治癒を促進します。
粘膜が厚くなっている場合は、その部分を外科的に切除することもあります。
自宅でできる予防と対策
早食いを避ける
早食いを避け、ゆっくりと食事をすることが大切です。
一口ずつ丁寧に噛み、焦らずに食べることで、咀嚼のリズムが整い、頬を噛むリスクが減少します。
一口につき30回程度噛むことを目標にしましょう。
頬の筋肉のトレーニング
頬の筋肉を鍛えることで、頬の粘膜を外側に保持する力が強くなります。
頬を膨らませたり、すぼめたりする運動を毎日繰り返してみましょう。
姿勢の改善
背筋を伸ばして正しい姿勢で食事をすることで、あごの動きがスムーズになり、頬を噛みにくくなります。
猫背や横を向いた姿勢での食事は避けましょう。
まとめ
頬をよく噛む人に共通する特徴として、咀嚼時の頬の緊張不足、片側咀嚼の習慣、あごの位置のずれ、舌の機能低下などが挙げられます。
噛み合わせの調整や矯正治療、マウスピースの使用、筋機能療法など、原因に応じたさまざまな治療法のほか、両側でゆっくり噛む、頬の筋肉を鍛えるといった、小さな習慣で対処しましょう。
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