麻酔注射を効きにくくする習慣や行動とは?対処法を解説
2026/02/20
こんにちは、 西葛西駅徒歩5分の歯医者、木村歯科医院です。
麻酔注射は、歯を削る際や抜歯の際などに痛みを抑えるために使われます。
しかし、麻酔の効き具合や痛みの感じ方は、日ごろの習慣や行動、その日の体調や精神状態によって大きく異なり、患者さんの中には麻酔が効きにくい方もいます。
今回は、麻酔注射が効きにくくなる原因や、効きにくくなる習慣や行動について解説します。
麻酔の種類
浸潤麻酔
浸潤麻酔は、歯科治療で一般的に使われる麻酔方法です。
治療する歯の根の骨膜下に麻酔薬を注入することで、その歯と周囲の歯肉の感覚を麻痺させます。
浸潤麻酔の利点は、必要な部分だけをピンポイントで麻酔できることです。
そのため、日常生活への影響を抑えられるというメリットがあります。
ただし、炎症が強い場合や骨が厚い部分では麻酔が十分に効かず、追加の注射が必要になることがあります。
伝達麻酔
伝達麻酔は、神経に直接麻酔薬を注入し、その神経が支配する広範囲の感覚を麻痺させる方法です。
下顎の奥歯の治療や、複数本の歯を同時に治療する際に用いられます。
伝達麻酔の特徴は、一度の注射で広範囲に麻酔作用を効かせられることです。
ただし、麻酔の範囲が広いため、治療後もしばらくの間、唇や舌、頬の感覚が麻痺した状態になります。
表面麻酔
表面麻酔は、歯肉の表面に塗布する麻酔薬です。
ゼリー状やスプレー状の製剤があり、歯肉の表面から数mmの深さまで感覚を鈍らせることができます。
主な役割は、注射針を刺すときのチクッとした痛みを和らげることです。
痛みをゼロにすることはできませんが、針を刺す瞬間の不快感を軽減できます。
注射に対する恐怖心が強い患者さんや、過去に痛い経験をしたことのある方にとっては、先に表面麻酔を施すことが精神的な負担の軽減にもつながります。
デメリットとしては、表面麻酔だけでは歯科治療に必要な深部の麻酔作用は得られないため、ほかの麻酔を併用する必要があることです。
麻酔注射が痛い理由
針を刺す痛み
多くの患者さんが不安を感じるのは、針を歯肉に刺す際の痛みです。
この痛みは、針の太さや刺す角度、速度によって変わります。
事前に表面麻酔を使用したり、針のスピードや角度を調整したりすること痛みを和らげることができます。
麻酔薬を注入する痛み
麻酔薬を注入する際の痛みは、薬液によって組織が膨らみ、周囲の神経や血管が圧迫されることで生じます。
この痛みや不快感を軽減するには、注入速度を調整することが重要です。
また、麻酔薬の温度も影響します。
体温に近い温度に温めた麻酔薬を使うことで、注入時の刺激を抑えることができます。
人によって異なる痛み
麻酔の痛みの感じ方には、個人差があります。
遺伝や過去の経験、心理状態、体調などが影響するため、同じ処置でもほとんど痛みを感じない人もいれば、強く痛みを感じる人もいます。
麻酔が効きにくくなる習慣・行動
炎症が強くなってからの麻酔
歯や歯肉に強い炎症があると、麻酔が効きにくくなります。
これは、炎症によって組織の酸性度が高くなって麻酔薬の作用が弱まることと、血流が増えることで注入した麻酔薬が速やかに血管内に吸収され、神経に届く量が減ってしまうことが原因です。
その結果、十分な麻酔作用が得られずに痛みを感じやすくなります。
緊張している状態での麻酔
緊張により交感神経が活発になって血管が収縮すると、麻酔薬が組織に十分に広がらず、期待した麻酔作用が得られにくくなります。
また、緊張で筋肉が硬くなると、麻酔薬の浸透も妨げられます。
さらに、心理的な不安が強いと痛みに対する感受性が高まり、通常であれば感じない刺激でも痛みとして認識してしまいます。
体調が悪い状態での麻酔
体調不良や睡眠不足、疲労の蓄積は、神経系の働きを不安定にし、麻酔薬の作用を弱めます。
また、痛みに対する感受性が高まったり、ストレスホルモンの分泌が増えたりすることで、通常より強く痛みを感じることもあります。
鎮痛薬を習慣的に服用している
日常的に鎮痛薬を服用している場合、身体が薬に慣れて麻酔薬の作用が十分に得られなくなることがあります。
使用している薬について歯科医師に伝え、必要に応じて麻酔方法や投与量を調整してもらうようにしましょう。
お酒をよく飲んでいる
習慣的な飲酒は、中枢神経の感受性や肝臓での薬物代謝に影響を与えます。
その結果、麻酔薬に対する耐性が生じ、通常の投与量では十分な作用が得られなかったり、麻酔の効き方や持続時間が不安定になったりすることがあります。
麻酔注射の痛みを軽減するための方法
できるだけリラックスする
精神的な緊張は、麻酔の効き方に影響します。
これを軽減するためには、リラックスした状態で治療を受けることが大切です。
治療内容について不安や疑問があれば事前に歯科医師に相談する、治療中は深くゆっくりと呼吸するといった工夫で、筋肉の緊張を和らげるようにしましょう。
体調がいいときに治療を受ける
体調不良や睡眠不足、強い疲労、ストレスの蓄積は、麻酔の効きにくさや治療後の経過に影響します。
この影響を避けるためには、体調が良い状態で治療を受けることが重要です。
普段から規則正しい生活習慣を心がけ、体調を整えてから歯科医院に向かうようにしましょう。
数日前からお酒を控える
習慣的な飲酒は、麻酔薬に対する耐性や肝臓での代謝変化により、麻酔を効きにくくさせてしまいます。
アルコールが体内からほぼ排出されるまでには時間がかかるため、当日だけでなく、3〜5日前から摂取を控えると麻酔の作用が安定しやすくなります。
症状が悪化する前に治療を受ける
歯や歯ぐきの炎症が強くなると、麻酔の効きが悪くなり、痛みを強く感じやすくなります。
この影響を防ぐには、症状が軽いうちに治療を受けることが重要です。
定期的な歯科検診で早期に問題を見つければ、炎症が軽いうちに治療を始められるため、麻酔の効きも良く、治療の負担を抑えられます。
まとめ
麻酔注射の作用や痛みの感じ方は、患者さんの日常的な習慣や行動、治療時の体調や心身の状態によって変わります。
リラックスして治療に臨む、体調が良いときに治療を受ける、治療前の数日間はアルコールを控える、症状が悪化する前に早めに治療を受けるなどの工夫を行うことで、麻酔の作用を保ちやすくなります。
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